最終更新日:2025年5月26日 有機有機農業京都新規就農脱サラ農業有機野菜悩み体験
有機農業をスタートさせてから気付いた!“二つの○○”に対する重要性~後編~

有機農業をスタートさせてから気付いた!“二つの○○”に対する重要性~後編~
こんにちは!オーガニックnicoです。
コラム第3回で「有機農業をスタートさせてから気付いた!“二つの〇〇”に対する重要性」というテーマで、希望を持って農業をスタートさせ、事前のシミュレーションではある程度収益も出せる予定でしたが、獣害と生育不良・病害虫のダブルパンチで、とてもそんな状態ではなくなってしまった・・というところをお話しさせて頂きました。
後編では、そこからどのような学びを得たのか?お話しさせて頂きます!
これから新規就農を検討されている方、是非参考になさってください。
自然農法での農業を理想として就農スタートする事自体は良いですし、実際に自然農法での農業をされている方は本当に素晴らしいと思います・・!
家庭菜園や自家用野菜であれば、自然農法はとても適していると思います。
「土地選び」の重要性について
土地を選ぶ際に、「その土地での農業の実態」を調査せず、広さやご近所との関係性、なんとなく良さそう・・というような基準で選んだため、結果獣害が多い土地を選んでしまいました。
獣害があっても十分なメリットが得られるような場所であったり、収益が上げられるモデルが確立されていれば良いと思うのですが、そのような事について深く検討していなかったため、いきなりつまづく事になってしまったのです。
獣害対策について、たとえば電気柵をきっちり設置するなど以外の獣害を回避する事ができるのですが、電気柵は頻繁に点検・補修しておかないとすぐに動物に破られてしまいます。
つまり、点検・補修のための作業工数が相当かかるのです。
更に、農場が複数個所に点在している場合、点検・補修にかかる労力もそれだけ増えてしまいます。
就農スタート時、「その土地での農業の実態」はどのようなものか?
その農業スタイルは自分の目指す目標・目的と合致しているか?
そのような視点を持って土地を選ぶ事が非常に大切である事を学びました。
「理想にとらわれすぎない事」の重要性について
ですが私は農業を事業化していく事を目標としていたので、
そのために収益をあげなければなりません。
病害虫と生育不良で野菜が収穫できず、収益が上がらないのであれば、
まず有機JAS認定の農薬を使ってみるなどの方向転換を行うべきだったのですが、「自然農法での農業」という理想が先行してしまい、その判断が遅れてしまいました。
結果、野菜で収益を上げられる状態にするまでに時間がかかってしまいました。
就農スタート時に理想を持つ事は良い事です。
ですが、目標を実現させるためにどこまで理想に沿うべきか?
理想に固執するあまり、本来の目的から遠ざかっていないか?
そのような視点を持つ事が大切だったな・・と痛感しました。
終わりに
いかがでしたでしょうか?
新規就農時、このようなポイントを見落としてしまうと、最初からつまづいてしまいます。泣
これから就農を検討されている方には、つまづくことなく就農スタートして頂きたい・・!
私のこの「苦い経験」を是非参考にして頂ければと思います!
お読み頂き、有難うございました。