コンサルティング事業

コンサルティング事業

体系化された栽培技術で
有機農業をスタンダードな選択肢に

事業内容

新規就農者のうち35%の人が有機農業で新規就農してみたいと考えているいう調査報告があります。しかし、現実に有機農業をしている農業者は全体の1%。すなわち希望はあっても思いきれなかった、数年間やってみたけどうまくいかずやめた、という人がとても多いということです。

オーガニック nico は、安定的な有機栽培実現のため、個々の要望に応じた最適な支援と栽培技術指導を行います。

栽培や土づくり技術に関する「栽培コンサルティング」「土壌コンサルティング」、経営計画や設備に関する「プロジェクトコンサルティング」を実施しています。また、有機農業のさまざまなお悩みにお答えする「有機農業、なんでも相談」も行っています。

農業のプロセスとコンサルティング領域・内容

栽培コンサルティング

有機農業における栽培のノウハウを提供します。具体的には以下のサポートを行います。

  • 品種選定に関するノウハウ
  • 土壌改良のノウハウ
  • 栽培管理のノウハウ
土壌改良コンサルティング

農場の土壌改良に関する技術指導を行います。特に、有機栽培に適した土壌作りに関する知識を提供し、より良い環境での農業を実現します。

プロジェクトコンサルティング

農業経営において必要となる設備や運営計画について支援します。具体的には以下のような内容が含まれます。

  • ハウスや潅水設備などの仕様設計
  • 気候や土壌に応じた作型の選定

また、プロジェクトコンサルティングはオプション対応も可能です。

有機農業、なんでも相談

有機農業に関するあらゆる相談を受け付けています。経営、土壌改良、栽培技術、設備選定など、多岐にわたる分野について専門家がアドバイスを提供します。

※「有機農業、なんでも相談」は時間単価で料金が発生します。

得られる成果例

下記グラフは、オーガニック nico のミニトマトの年間反収(10a あたり収量)の実績値です。
創業以来、実践と検証を繰り返して培ってきた栽培技術で、2020 年時点には慣行農法での全国平均値と比べて約 1.5 倍の収穫量が得られています。これを実現する技術をお伝えしていきます。

オーガニックnicoのミニトマト(ハウス有機栽培)面積あたり収穫量と
冬春ハウス栽培ミニトマト収量の全国平均との比較
ミニトマト年間反収の推移(10aあたり収量)
  • 2016年:4.6t/反
  • 2017年:8.2t/反
  • 2018年:7.6t/反
  • 2019年:10.2t/反
  • 2020年:13.5t/反
  • 2021年:14.0t/反

これらのデータは、オーガニック nico が実践と検証を繰り返し、栽培技術を向上させた結果です。特に2020年以降は全国平均の 8.6t/反 を大きく上回る収量を達成しています。

  • オーガニック nico の面積はハウスの枕部分を含まない作付け面積
  • 冬春栽培ミニトマトは主たる収穫期間が 12~6月、オーガニック nico の収穫期間(10月~1月、4月~7月)と概ね一致する作型同士を比較
  • 冬春ハウス栽培ミニトマト収量全国平均は、「2018 年農業統計」より

事業内容

  • 栽培コンサルティング栽培コンサルティング
  • 土壌改良コンサルティング土壌改良コンサルティング
  • プロジェクトコンサルティングプロジェクトコンサルティング

栽培コンサルティング

作物ごとに栽培の全プロセスにわたってのデータ活用型栽培管理で、
品質向上と収量増、安定化をサポートします

例えば、果菜類の有機栽培においては、半年もしくは1年と栽培期間が長いため、長期にわたり病虫害のリスクにさらされます。そのリスクをコントロールするために栽培前に土壌分析を行い、作物にあった土づくりをします。

季節や生育ステージごとの花数・葉面数の管理、肥培管理、温度・湿度の環境管理、病虫害の発生予察をデータ化し、標準化された対策をすることで栽培を支援します。

また、それらのデータの取り方や評価の仕方も伝授し、自立して作物が作れるよう指導します。

このような方におすすめです
  • 新たに有機農業を始めたいが、どのように栽培すればよいのか分からない
  • 慣行栽培をしてきたが、一部有機栽培に転換したい
  • 自己流の有機栽培をしてきたが、収穫量が上がらず行き詰まりを感じている
支援内容

土づくり(土壌分析・施肥設計)~育苗~定植~栽培管理(成長制御と病虫害対策など)~収穫~撤収~1作の振り返りまで、データ活用型栽培管理を伝授します

毎週1回のリモートコンサルと1~2か月に1回の現地コンサルを組み合わせ、最適な栽培管理を始動します

対象品目

主にトマトとイチゴ
その他の品目についてはご相談ください

ご支援の流れ
  1. 面談(リモート)・計画立案

    まずはお客様のご要望をしっかりとヒアリングし、ご支援の計画とコンサルティングスケジュールを立てます

  2. 土壌分析・施肥設計

    土壌分析し、お客様の圃場にあった施肥設計を行います

  3. 現場確認

    断面調査および圃場の立地・気候調査など、圃場とその周辺の状況調査を行います

  4. 土壌改良

    土壌分析と現場確認を受け、太陽熱養生処理などで、栽培に適した土壌改良を行います

  5. 植え付け

    現地で立ち会って、潅水設備などの確認をした上で、初期管理を指導します

  6. 技術指導
    週1回生育調査・病害虫調査(クライアント実施)
    を受けてデータを活用した技術指導(リモート)
    1,2か月に1回現地指導
  7. 一作の振り返り

    撤収後、一作を振り返り、次作への検証・低減を行います

オーガニックnicoの土づくり

土壌改良コンサルティング

有機栽培の技術の根幹となる土づくり(土壌改良)のノウハウを指導します

土壌断面調査と土壌分析に基づき、土壌改良を行います。栽培する作物やその土地の土壌にあった土づくりをすることで、高品質で病害虫に強い作物を作ることができます。地力を高め維持するための堆肥・不足しがちなミネラル・果菜類においては過不足のコントロールが難しい要素などの施肥設計とその考え方を指導します。

このような方におすすめです
  • これまで決まった手順で堆肥や肥料を使ってきたが、収量や品質が十分でない、雑草に負けてしまう
  • 新たに農場を作ろうとしているが、どのような土づくりをしたらよいか分からない
支援内容

現地コンサルとリモートコンサルを組み合わせ、植え付け前の土壌分析と施肥設計、土壌断面調査、土壌改良(主に太陽熱養生処理)手順の指導

対象品目

野菜全般

ご支援の流れ
  1. 面談(リモート)・計画立案

    まずはお客様のご要望を、しっかりとヒアリングし、ご支援の計画とコンサルティングスケジュールを立てます

  2. 土壌分析・施肥設計

    土壌分析し、お客様の圃場にあった施肥設計を行います

  3. 現場確認

    断面調査および圃場の立地・気候調査など、圃場とその周辺の状況調査を行います

  4. 土壌改良

    土壌分析と現場確認を受け、太陽熱養生処理などで、栽培に適した土壌改良を行います

オーガニックnicoの土づくり

プロジェクトコンサルティング

農業分野の新規参入において、
事業の目的に合わせた経営計画の立案・作付計画・設備と投資回収計画の立案・機器や道具のアドバイスなど、
確実に投資回収をするための支援をします

このような方におすすめです
  • 異業種参入などで、新たに農業を始めたいが、どのようなハウスや潅水設備を導入すればよいのか分からない
  • 農場を拡張し新たな設備を導入して有機農業に取り組みたいが、経営目標に対しての最適な設備と投資回収ができるのかを知りたい
支援内容

経営計画の立案(販売計画ヒアリング、品目・作型設計立案、設備仕様設計立案、資金計画ヒアリング、収支計画立案)
オプション1年間の伴走支援、次期計画立案のサポート

対象品目

野菜全般

ご支援の流れ
  1. 面談(リモート)・計画立案

    まずはお客様のご要望を、しっかりとヒアリングし、ご支援の計画とコンサルティングスケジュールを立てます

  2. 現場確認

    断面調査および圃場の立地・気候調査など、圃場とその周辺の状況調査を行います

  3. 面談ヒアリング・経営計画の立案

    適時面談とヒアリングしながら、合理的でニーズに応じた経営計画を立案します

    1. 販売計画ヒアリング
    2. 品目・作型設計立案
    3. 資金計画ヒアリング
    4. 収支計画立案
  4. 収支実績フォロー

    収支・実績を評価し、次年度以降、自立した経営ができるよう改善点の指導を行います

  5. 次期計画立案

    今季の実績と上記フォローを踏まえ、次年度の計画まで立案します

コンサルティングメンバー

事例紹介

トクイテン様 愛知県 異業種参入でミニトマト栽培
トクイテン様 愛知県
異業種参入でミニトマト栽培
栽培コンサルティング
ご要望
データ活用型有機農業を学びたい
支援内容
週一回リモートミーティング、月1回現地訪問での栽培指導
成果
樹勢制御と病害虫防除方法を習得
功農支援会様 愛知県 愛知県お農業経営者研修支援施設において有機栽培新規取り組み
功農支援会様 愛知県
愛知県お農業経営者研修支援施設において有機栽培新規取り組み
栽培コンサルティング
ご要望
データ活用型農業を学びたい
支援内容
週一回リモートミーティング、月1回現地訪問での栽培指導
成果
従来慣行栽培でやってきたが、有機栽培に転換し、ミニトマト10t/10aと慣行栽培時と遜色ない収量が得られた
中国無錫市 中国無錫市の農業法人様 農場の開設とトマト・キュウリ・カボチャなどの有機栽培
中国無錫市の農業法人様 中国無錫市
農場の開設とトマト・キュウリ・カボチャなどの有機栽培
栽培コンサルティング プロジェクトコンサルティング
ご要望
  • 複数の候補地の中から農地の選定をして欲しい
  • 農場の中のハウスや灌水設備の配置や仕様を決めて欲しい
  • 農場が稼働し始めてからの栽培指導をして欲しい
支援内容
  • 農地視察
  • 農場設計、設備仕様設計
  • 土づくり~植え付け~栽培管理~収穫の技術指導
成果
  • 農地選定から8ヶ月後に約2haの農場の一連のハウスや灌水設備が稼働、植え付け開始
  • 1年目からトマト、キュウリ、カボチャ、野菜類の有機栽培を実現
中国北京市 中国北京市の農業法人様 これまで慣行農法であった農場を有機栽培に切り換え
中国北京市の農業法人様 中国北京市
これまで慣行農法であった農場を有機栽培に切り換え
栽培コンサルティング
ご要望
これまで農薬を使って栽培していたところを有機栽培化して欲しい
支援内容
土づくり~植え付け~栽培管理~収穫の技術指導
成果
1作目からトマト、キュウリ、カボチャ、野菜類の有機栽培を実現