投稿日:2022年12月11日
最終更新日:2025年5月26日
有機有機農業京都新規就農脱サラ農業有機野菜悩み体験環境環境問題

技術エンジニアが有機農業に転職した理由!nicoの有機農業への想い

著者画像
WRITER 中村新
代表取締役
幼少時代を滋賀県草津市追分町という田舎で過ごしました。農学者だった父を手伝い、庭でイチゴや野菜を育てたことが原体験としての農業であったと思います。同時に幼少より、太陽風、地熱といった自然エネルギーにも興味を持っていました。 しかしそれでは飯は食えぬ、ということでちょっぴり興味があった光エレクトロニクスの分野に進み、大学卒業後、オムロン株式会社に就職。 FA(ファクトリーオートメーション)用センサー商品の研究開発に取り組みました。 大変面白いエンジニア人生でしたが、大量生産大量消費社会の一翼を担う商品の研究開発に仕事人生の全てをかけるのはちょっと寂しいし、仕事人生の後半は地球環境に直接関わる仕事をしたい、という思いが年々強まり、42歳のときに有機・自然農法の世界でベンチャーを興そうと決意しました。 東京のレーザー関係の企業で数年ベンチャー経験を積み、47歳でサラリーマンを辞めて、有機・自然農法の世界に入りました。 1年間若い人たちと一緒に寮に入って自然農法の研修を受け、2007年2月に京都府南丹市にて新規就農しました。 典型的な中山間地域で、獣害、水はけの悪い重粘土質の土、総面積は広いが飛び飛びの農地、冬の積雪などと闘いながら日々奮闘し、5年目くらいでようやく土づくりの何たるかが理解できるように、まさに作物ができるようになりました。 父が翻訳した名著『生きている土壌』を何度も読み込み、実体験と理屈が結びついていったことも大きかったと思います。 一方、2010年に株式会社オーガニックnicoを設立し、2013年秋に現在の京都市西京区大原野に移転しました。 有機農業を普及させるキーは「データ活用型有機農業」と位置づけ、この分野の技術の体系化と普及活動に注力しています。 有機農業に関わるさまざまな技術の専門家も集まり、技術の伝承をしながらどんどん進化し続けていることを体感しています。
技術エンジニアが有機農業に転職した理由!nicoの有機農業への想い

技術エンジニアが有機農業に転職した理由!nicoの有機農業への想い

こんにちは!オーガニックnicoです。

コラム第二回は「なぜnicoは有機農業をしているのか?」という事について、
元・技術系エンジニアの弊社代表 中村新の転身経験を基にお話したいと思います!
オーガニックnicoの有機農業にかける想いを感じて頂ければ嬉しいです♪

nicoの歴史

まずは簡単にnicoの歴史を紹介します!

オーガニックnicoは、弊社代表 中村新の個人事業が前身となっています。
中村は元々農業関係者ではなく、技術開発エンジニアとしてメーカーに勤務していました。

2005年、かねてより持っていた「環境問題に関わる仕事をしたい」という想いを実現させるため、有機農業への転身を決意します。
それからMOA自然農法大学で、自然農法・有機農業の研修を一年間受講し、2007年、中村の個人事業として新規就農スタート。

そして3年後の2010年、「国内の有機農産物のシェアを25%まで高めたい」という目標を打ち立てます。
この理念に共感した仲間が集まり、株式会社オーガニックnicoを設立。
そこから数々の失敗や経験を通じて生産技術を高め、今や野菜販売だけで年間約5,000万円の売り上げを達成!

ざっとこんな歴史を持った会社です♪

技術系エンジニアが有機農業を選んだ理由

技術系エンジニアがなぜ全く畑違いの有機農業に転身したのか?

その理由は「環境問題に携わる仕事がしたかったから」!

環境問題に興味があるなら、自然エネルギーとか、リサイクル関係でもいいんじゃない?
なんで有機農業??
という声が聞こえてきそうですが・・。

実は、有機農業は環境問題に対するアプローチ力が非常に高い事業なんです。
地球温暖化の防止や廃棄物の有効活用など、環境問題に対してポテンシャルがあり、幅広い角度から解決できる!
そう感じた中村は、転身先として有機農業を検討します。

(有機農業がどのように環境問題へアプローチできるかについては、次回以降のコラムでお話させて頂きますね!)

更に、農学博士であった中村の父が研究のためにドイツに留学しており、
「ドイツでは自然環境にも人にも優しい、有機農業というものが広がってきている」という話を以前から聞いていました。

野菜を作る人、食べる人、そして自然環境も、全てが健康な「人よし、自然よし」を実現できる有機農業。
しかも環境問題の解決にもポテンシャルがある。

このような理由から技術系エンジニアは有機農業へと転職を決意することになったのでした。

おわりに

野菜を作る人、食べる人、そして自然環境も、全てが健康でいられる有機農業。
そんな社会がもっと広がっていって欲しい!

「人も地球も健やかに」を経営理念に掲げ、「国内の有機農産物のシェアを25%まで高めたい」という目標を達成すべく、
想いを込めて、今日も私たちは野菜を作っています♪